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2026年 03月 12日
トライアングル
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ドバイ経由でダブリンへ行く航空券を購入して数日で戦争が勃発。全く予想だにしないことだった。昨年の展覧会に足を運ぶことができなかったダブリン。数回のグループ展で作品を展示してもらったギャラリーにも未だ行ったことがなかったので、今年訪ねる約束をしていた。作品も見て欲しいと思ってアポを取った。

中東経由でヨーロッパに行ったことはなかったけれど、物価の高騰と円安、ヨーロッパエアラインを使う選択肢はなかった。ドーハかドバイ経由。結局どちらを選んでも飛べないので結果は同じだったけれど。エミレーツは3月いっぱい運航中止。そのあとのことはわからないと言われた。しかしそのあと飛んだとして、どうしてドバイで長時間のトランジットをする気になろうか。この旅は無理だと思った。購入したチケットは返金不可。特別措置もあるようだけれど、まだわからない。アイルランドの国内線は捨てるしかなくなるだろう。多額の損失だけして、どこへも行けないお粗末な結果。けれど、こればかりはどうしようもない。私がどうこうできることではない。運が悪かったとも言えるし、旅の途中じゃなくて運がよかったとも言える。

ドバイは今でも毎日ドローン攻撃を受けている。しかし日本のマスコミは全く報道していない。私はBBCやCNNを見て、また現地の旅行会社の人のつぶやきなどを読んで状況を把握する。昨日やっと政府からのチャーター便がドバイに飛び、缶詰になっていた人たちは救出されたようで安堵した。滞在費を考えたら、とんだ災難だと思うけれど、命には変えられない。

しばらく「何も得られない損失」についてずっと考え込んでしまい、しんどかった。なんの意味もなさないお金を払うことの意味のなさ。これが戦争の被害に遭っている人のために役立つなら全然構わない。でもそういうわけではなく、そして私はどこへも行かれないのかと。でも命があれば、またどこかへ行けるだろうと今は思う。写真が誘ってくれる場所へ行くのが一番いい。国内にも素晴らしい場所がたくさんあって、どこでもシャッターは切れる。そう思うようにしている。それでもやっぱり行きたかったなと思うのだけれど。


by sudi.s | 2026-03-12 22:44 | SIGMA DP3Q


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