2018年 11月 09日
北風
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Every cloud has a silver lining. 全ての雲には銀の裏地がついている。つまりどんな苦難にも、その裏側に良いことがきっとあるという。私は長い人生をそう思って生きてきたし、それは苦難に限らず、全てのことは両面あるという風に考えてきた。だからどんなに不運なことも失望こそしても絶望はしてこなかった。幸運なことも有頂天になって喜ぶというよりは、気を引き締めないと足元を救われるなと思ってきた。人生は不平等であるけれど、同時に平等なんだと思っている。良いこともそうではないことも平等に人生には分け与えられている。それがどういったタイミングでその人に訪れるかの違いであったり、その振れ幅の大きさ小ささという差こそあれ、幸せだけな人もいないし、不幸なだけの人もいない。そう見える人がいたら、それはこちら側がそう見ているだけのことだ。幻想以外のなにものでもない。いま私の頭の上にある黒く分厚い雲はまるで銀の裏地なんて少しもついていないように見えるけれど、私にはやっぱり写真という裏地がある。私はこの裏地があるから人生をやめずに生きてこれた。独りよがりだとしても、私には写真があってよかった。どれだけ救われているか言葉で説明できない。



by sudi.s | 2018-11-09 20:11 | SIGMA DP3Q


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