ゴミ置場

いつもゴミが気になる。なんでかわからないけれど。ゴミそのものより、ゴミ袋かもしれない。なにはともあれゴミ置場でいつも私は立ち止まってしまう。

「このクズ！」とか昭和の時代はよく耳にした。クズの意味は調べてみると「なんの役にも立たないもの」「良い部分を選びわけた残り」とあった。うーん。ゴミも再利用とか、肥料になったりとか、どちらかというと役に立たないものではないのではないかなと思う。そして誰かにとってのゴミが誰かにとってはとても価値あるものだったりする。

ゴミをアートにトラスフォームさせるアーティストは世界中にいて、そのクオリティや発想というのは本当に素晴らしい。思わずニヤリとしてしまうものから、圧倒させられるスケールのものまで。もう10年以上前だけれど、横浜美術館で淀川テクニック（ご存知ない方はググってください）の作品に圧倒されたことがある。こちらの身体が暑くなるような熱を帯びていた。

彼らからしたら、「このクズ！」って最高の褒め言葉なのではないだろうか。世の中に存在する全てのことにはいろんな角度がある。だから面白い。