2015年 09月 01日
サルガドの映画を鑑賞。数年前に写美で作品を観た以来。日本で目にするドキュメンタリー写真には、写真ではなく記録と感じるものが多い。多すぎる情報、感情は鑑賞するのに疲れを覚えるほど。写真家も写真家ではなくどちらかというと冒険家であるような。しかし彼は冒険家であり写真家である。それはどのようなシチュエーションであっても、絵として成立するかを大切にしていること。ただ事実が写っていればいいというドキュメンタリーではない。だからとても美しい。たとえひどく残酷な光景だったとしても、なぜかとても美しい。それは写美で観たときの感想と同じだった。彼の中にある美を追い求めている。光の中で。事実を事実として伝えながら、それは彼の眼というフィルターを通して美しく描き出される。饒舌でも寡黙でもない彼の言葉で。エモーショナルではない距離感で。それは単なる造形美だけではなく、生命の美。久しぶりに写真らしい写真を観た、そんな気分で映画館をあとにした。
by sudi.s
| 2015-09-01 22:52
| X-T1
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