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2011年 09月 24日
光のある部屋
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そのとき一緒にいた友人に「いいの撮れた!」と言ってみせたら、「椅子・・・だね」といい「なにがいいのか全然わからない」と言われた。彼女はいつもそうで、私の写真は全然響かない。という事実にすっかり慣れているのだけれど、それでも私は少し面白くなくてブータレポーズを取る。

でも私は彼女の正直なリアクションをとても尊重していて、その勇気ある?誠意ある行動に感謝している。友達だからといって全てに共感できるわけではないし、そうだとしたらすごく気持ち悪い。それと正当な評価、客観的評価というのは、発信側と受信側にはある一定の距離感のようなものがないとできないことではないかなと思う。意識するしないに関わらず、私的感情は人間である以上入って当然だから。と考えると彼女のスッパリ感は気持ちがいい(笑)。

以前、知人に作品を購入するといわれ、まさか私の作品を好きだと思っていなかったので驚いた。でも理由を聞くと「友達だから協力したい」と言われ、断った。どれだけ大金を積まれても(誰も積まないだろけど)そういう理由ならお断りしたいところ。けれどきっと作り手は作品を手放したら、なにも言う権利はないのだろうなと思う。ものを買う理由はひとそれぞれで、そこまで口出しはできないことだから。

作品に限らずだけれど、本当にそれをいいと思って買っているとは限らないということ。他人が持っているから、ステイタスだから、、っていう理由だってあるでしょうし。けれど、作り手側の理想を言えば、本当に欲しい人、好きな人に持っていてほしいし、そういう人になら差しあげてもいいと思うのが一番正直な気持ちなんではないかなと思う。

by sudi.s | 2011-09-24 20:45


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