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2020年 03月 19日
Coronavirus
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こんなことになるなんて思っていなかった。コロナウイルスがヨーロッパで猛威を奮うなんて。TVやインターネットでクローズダウンした街を見るたび、これが私の知るヨーロッパかと見紛う。それでも皆さんお互いを助けあったり、イタリアに至っては自宅に軟禁状態の住人がベランダで歌い上げる姿がネットで拡散されていた。さすがオペラ発祥の地。

欧米でこれだけ広がったのは、やはり手洗い習慣がないからかなと素人の私は思っている。あとハグとかビズとかボディタッチが多い文化であることも。私の欧米でのカルチャーショックの一つは皆手を洗わないということだった。トイレに行って洗わない。帰宅して洗わない。皿洗いの際にすすがないのと同様(私はどうしても洗剤が気になったので使用前にコソコソ洗っていたけど)、水使用についてはカルチャーショックが大きかった。そして日本がいかに水源に恵まれていることを知った経験でもある。まあこの文化的なことと、コロナの因果関係は本当にわからないけれど。本当にいまだによくわからないことだらけ。毎日毎日テレビで見ない日はない専門家はどんどん化粧が濃くはなるけれど、決して新しい情報を発信してくれるわけではない。正直少し見飽きてきた。私がこの数週間で学習したことはマスクはほぼ意味がないということと、とにもかくにも、手洗いが大事ということらしいってくらいで、あとはよくわからない。

世界中のアートフェアが中止になり、ギャラリーも閉まり、当然美術館も閉まっている。それを知るにつけ、私は自分がどれだけラッキーだったのだろうかと思い知ることとなった。本当にあと1週間、2週間遅かったら、帰国も怪しいし、コロナにかかったかもしれないし。少なくても1ヶ月違えば、かなり状況は違う。中止になったら、もう仕方ないと思うしかないけれど、きっととても悔しかっただろうなと思う。初めての海外での展覧会が中止とはテンションが落ちすぎる。だから心から写真の神様に、そしていつも天国で見守ってくれているであろう祖母とムーちゃんに感謝している(あ、この間ムーちゃんに遭遇したのです)。

ベルギーのギャラリーに困っていることはないか、できることはないか連絡してみたけれど、とりあえず必要なものは全てあるし、マスクは医療機関の人のものであって私たち一般の人が買い占めるものではないから大丈夫とのことだった。ただ国がクローズダウンして、経済的なことが一番心配とあった。本当にそれは皆思っていることだと思う。私の作品の売上もちゃんと振り込まれるのかやや不安ではあるけれど(汗)、今はそれよりとにかく皆が安全で健康であってほしいと思っている。そして何より世界中の医療従事者の皆さんに心から感謝。マスクを取り合いしている日本の方々よ、今も彼らが休む暇もなく、自らが感染する危険性、また感染源となり院内感染に繋がるともしれない不安の中で仕事をされているということをお忘れなく。


by sudi.s | 2020-03-19 22:37 | SIGMA DP3Q


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