2017年 07月 16日
between the past and the present
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新婚旅行先はクロアチアにした。理由はいろいろな国を訪れている知人カップルがが二人で声を合わせて一番良かった国といったからという単純な理由で。それまでクロアチアがどこにあり、どう行けばいいのか、アルルの時同様に知らなかった。

今まですべて一人旅。海外は特に、言葉が通じようが通じまいが、もう絶対といっていいくらい一人でなければ嫌だった。だから二人旅はとても新鮮。そういう意味でも特別な旅だった。それに旅というのは単純に「場所」の問題ではないと思う。例えばどこでどんな人と出会い、どんな経験するかということが訪れる国の印象を大きく左右する。旅をしていると、本当にどれだけ他人に助けられるかわからない。

クロアチアで感じたこと。西のような東のような国。ヨーロッパから少し取り残されたような遅れた国。人がとてもフレンドリーで話好き。時間に正確。もっというと少々せっかち。フランスと違って普通に英語を流暢に話す。他国で必ず経験する人種差別的経験もすることなく、本当に温かいもてなしをこの国に受けた。とても歓迎された旅だったと思う。

願わくばボスニアにまで足を運びたかったのだけれど、短い日程と旅の目的がアドリア海でのんびりすることだったので断念した。さらにはバスが苦手な私の問題もあった。しかしボスニアにいかずとも内戦の跡を感じる場所はあった。単純に経年で朽ちた建物なのかわからないものもあったけれど、そこだけはまるで異空間のように重く暗い空気があった。けれど同時にとても魅かれるものがあり、シャッターを切らずにいられなかった。怖い気持ちと魅かれる気持ちの狭間で。

写真はそんなに撮らないだろうと思って行った。フランスへいったときのような気負いも期待もない。撮らないで帰ってくるかなくらいに思って行ったくらいだ。日本にいるときのように、撮らなければ撮らなければとも思わなかったし、また撮りながら、こんなもの撮ってどうするのだとも思わなかった。ただ自由に好きなように撮った。私は異国の人。ここは日本ではない。人の目も気にならない。とても自由だった。とても久しぶりの感覚で、ああやっぱり写真を撮ることが私は好きなんだなあと他人事のように思った。東京に戻って同じような感覚には戻らない。私は東京の風景にすっかり飽きているのかもしれない。しばらく旅の写真をゆるゆると載せることにしようと思う。

by sudi.s | 2017-07-16 17:16 |


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