2016年 09月 08日
使われなかったフォーク
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ヨーロッパから戻って1ヶ月半の間、ほとんど撮っていない。撮る気がしないというよりは、風景が見えない。目に飛び込んでこないというのが正直なところ。そういうときに無理に撮影することに意味は全くないので、撮りたくなるのを静かに待つしかない。

帰国してから物理的に忙しかったことや、新生活にまだ慣れないことやいろいろ理由をあげてみるけれど、すべては理由にはならない。時間を作って写真を撮ってきたことはないし、私の日常生活の一部であるから、それよりは心理的なものが大きいのではないかなと思う。

この日は田舎から友人夫妻が新居に遊びにきてくれた。短い滞在だったけれど、一緒にお持たせをいただく。そのときに出した食器を、結局は手づかみで食べたので使わなかった。

だから使われなかったフォーク。日常の中には使われなかったものがたくさんあって、それは常にどこかにひっそりと存在している。私はそういうものにとても魅かれる。それは写真を始めたときから変わらないことのように思う。

by sudi.s | 2016-09-08 10:59 | SIGMA DP3M


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