2015年 10月 23日
ご来場ありがとうございました
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会場の入り口(記帳台のところ)にずっと置かれていた傘です。6日間どなたかこれを撮って帰らないかなあと見ていました。でもそのような方はお見かけしませんでした。私は在廊中もこれが気になって気になって仕方なかったのですけれども。

改めてご来場いただきました皆様に心より御礼申し上げます。東京では3年ぶり。正直これほど不安だった個展ははじめてでした。けれど、ふたを開けてみれば、その不安はすぐに消えました。結果的にとても満足できた写真展でした。本当にありがとうございました。

会場のキャパが狭いため、心配しましたが、混み合うこともなく、とてもいいペースで数人ずつコンスタントに来場されました。私はなるべく存在感を消してその場におりました。また皆さんと均等にお話できることも難しく、お話したかったというメールもいくつか頂き大変失礼しました。

10年前からすべての個展にお越しいただいている方。2007年の代官山ぶりの方で、たままた誰かのFBやTwitterで知ったという方。最初から10年間ブログを見ているけれど、写真展は初めてという方。そのほか、3年ぶりの元同僚や2年間一緒に走って来た仲間、音信不通に近い知人たちが足を運んでくれました。それは驚きであり、また喜びでもあり、自分が撮り続ける限り、どこかで誰かときちんと繋がっているのだと実感した展覧会でした。

「3年間待ちに待っていました。また何年でも待ちます」といわれ目頭が熱くなりました。そして言葉にならない熱い想いを伝えてくれる方、映画を一本見終わったみたいだと眼を潤ませる方、「うん、やっぱりいいですね」とだけ仰って帰られる方がおられました。偶然通りかかったというイタリア人の旅行者(アブストラクトな作品を撮る写真家と仰っていました)にもAbsolutely brilliant! Marvelous!といわれましたが、そういう偶然はとても嬉しいです。

6日間で数百人の人たちーーー全ての人ではないけれど熱い想いを伝えてくれる人たちと接することはエネルギーにもなり、またエネルギーを吸い取られるような感覚もあり、でもやはり大きなモチベーションとなりました。本当にありがとうございます。

こういう仕事をしていると、不安と孤独でいっぱいになります。自分は何をやっているのだろうか、馬鹿じゃないかと思うときも多々あります。誰に頼まれるわけでもなく、自分の意志だけで続けていくということは思っているより楽なことではありません。だから何度もやめてしまいたいと思います。けれど、やっぱり撮ってしまう。それは理屈ではないのです。作品から感じる「媚びない潔さ」に惹かれると色々な方に言われました。自分ではよくわかりません。そう生きたいといつも思っています。そして果たして本当に自分がそうできているかもわからないです。でも写真にそれが投影されているなら、そしてそれに何かを感じてくれる人がいるなら、自分の生き方、また写真との在り方はそれほど間違ってはいないのかもしれないと思えます。

自分の写真が万人に評価されることは一生ないと思います。80点の写真より、届く人に深く届く写真、そういうものを撮ることができるほうが、きっと意味があります。今回は数百人の方にしかお会いできませんでしたが、地方で海外で自分の知らないところで、知らない人が私の写真に何かを感じてくれているのだろうと想像しています。今回感じた思いを忘れずにこれからも撮り続けたいです。

来場者がいないときにiphoneで動画を撮りました。慌てて撮ったので、見辛いかもしれないですけれども、ご来場いただけなかった方にもご覧いただければと思いました。ここからご覧いただけます。

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by sudi.s | 2015-10-23 12:27 | 写真展


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