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2013年 11月 27日
光と影
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友人のトンボ玉作家川北友果さんの展覧会初日へ。楽しみにしていたトークショーも拝聴。質問もした。話が得意じゃないと謙遜していたけれど、その分ストレートに伝わるものがあって、とても良かった。

私がした質問とは、作品を作る前にイメージがクリアにあるのかという点。

彼女は日常の中で琴線に触れたものを心にとどめ(スケッチしたり写真は撮らないとのこと)それをガラスを使って具現化する。そこに自己主張も表現もないというのが印象的だったし、とても共感した。そしてイメージ作りは一切しないという点もしかり。私もイメージは事前に作らない。モノを見た瞬間にイメージがわく。被写体に出逢う方が先。しかしそれをガラス作品でしてしまうのが、彼女のすごいところ。改めて天才なんだなあと感じる。最初は何が出来上がるか自分でもわからないらしく、だんだん姿を現すらしい。

「ガラスに導かれて作品を作っている」

という言葉がとても素敵だった。自分でこうしようと決めてしまうと苦しくなると。もっと自然で自発的。そしてインプロバイゼーションの要素もあるのかと推測する。

私もいつも光に導かれているのだと思う。光のある方へ、ある方へ。いつも歩いている。光に吸い寄せられて、被写体へ導かれて行く。光への偏ったオブセッション。モノクロをやっている人ならば、写真は曇りの天気のときに撮るのがベストというかもしれない。また強い光は大切ものを見失ってしまうとも。きっとそれはそうなんだろうと思う。それでも私は強い光が好きだ。それはもうどうしようもなく。眩しいほどの光に正面から向かって歩いて行く。たぶんこれからもずっと。

彼女の二人展は4日まで。

秋葉絢 川北友果 展  「風花の詩」
2013年/11/27(水)〜12/4(水)
10:00〜18:00
最終日17時終了 会期中無休

東京 南青山 グラスギャラリー カラニス

by sudi.s | 2013-11-27 22:42 | SIGMA DP3M


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