2013年 04月 13日
このようなバリアフリーはもはやあたり前のようになった。足の不自由な方やお年寄りには随分と行動しやすくなるんだろう。私も右足首靭帯を切ったときは、リハビリがとても大変で、当たり前に歩けることのありがたみを知った。階段をあがるより降りるほうが難しかったっけ。世の中にこんなに段差があるのだと気づいたのはそのときだった。 世の中がすべて平らに段差などなくなればもっと自由なのかもしれない。とも思うけれど、個人的にはそれは少しつまらない光景に思える。凹凸があるから風景は美しい。私にとっては。階段は私のお気に入りの被写体であるし、それらが作り出す光と影にいつも魅了されているから。 そういえば言語バリアフリーという言葉を初めて知った。外国人観光客のために英語(国際共通語なので当然)、中国語、韓国語などでの表記をするものらしい。うーん、これは微妙だ。単純に観光客を呼び込むためという、理由は明確であろうけれど(震災前の銀座は中国みたいだった)そこまでする意味はわからない。 私は外国へ行く面白さの一つに言葉が通じないことがあると思っている。当然それによって苦労もする。それでもつたない現地の言葉でコミュニケーションをとる楽しさはある。通じたときの喜びを感じること、通じなくてトラブルが生じること、通じてるのか通じてないのかわからなくてもなんとかなってしまうこと、、などが旅の醍醐味なんではないのかなあと思ったりする。 もしどこの国でも日本語が通じてしまったら、私はとてもつまらない。なんでも段差をとって平らに均してしまうことが良いこととは限らないよなと思う。
by sudi.s
| 2013-04-13 10:16
| SIGMA DP2M
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