2012年 10月 27日
椅子とテーブル
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会期中唯一の土曜日。朝から意気揚々とお越しになる方の目的は写真展ではなく、ほとんどがシグマさんのイベントの方。ということで、余裕で休憩に出る。あのパスタが食べたいと思って行ったら休みだった。ご来場の方にもパスタを楽しみにお越しになった方がいるのだけれど、残念ながら今日はありつけず。しかしこの一枚は店の外にあるテーブル。陰はイタリア国旗が揺らめいていた瞬間です。強い風に煽られ、3回もシャッターを切った。これだけ納得の旗の陰。

別の店でランチをして会場に戻ったら、お待ちいただいていた方がいた。お会いするのは代官山以来だから、もう5年経つことになる。美しい繊細な方でとても印象に残っている方。今でもKISSデジの最初のモデルを使ってみえて懐かしかった。茨城の方で、キヤノンのときは被災されてお越しいただけなかった。あんなことになるなんて夢に思わず、暢気に「ご来場お待ちしていますね」とメールして数日後に地震が起きた。そして私がDP2を使い始めた・・つまり知人から借りたその日も3月11日だった。借りますねと受け取ってすぐにすごい勢いで揺れた。だから「いつから使っているのですか?」という質問には迷わず即答できる。メリルの価格を訊かれても即答できなかったけど。

午後は2〜4時くらいに人がとても集中して、真ん中にある椅子がいっぱいになり、そんな光景は平日は見ることはまずないので驚いた。そして今日はブログを本当に最初の最初からご覧いただいている面々にお会いできたことが嬉しかった。ウナカメや代官山を思い出したりした。ちょっとした同窓会気分になる。そしてとても逢いたかった人に逢えた。話したいことの半分も話せなかったけど、たぶんそれでいい。その人には言葉で説明しなくても伝わっていると勝手に思っている。ちゃんと御礼をいいたいことがあった。でも言おうとしたら泣きそうになったから言えなかった。それも込みでこの人にはわかっていると思った。そういう人だ。

写真が好きです、ファンです、、という方々と普段全くやりとりはないので、お会いできるのは写真展のときだけになる。それでも一度でも会場でご挨拶すれば、私は顔を忘れない。ほとんどの場合。そしてその人の会場での写真の見方で私の撮るものが響いているのか響いていないのか、なにが響くのか私は意外とみているし、きいている。どういうポイントで質問をされるのか、というのは結構いろんなことがわかるものです。そういうどう見られているのかということに一喜一憂したころもあったけれど、今は全くそういうものはない。全く・・嘘かもしれないけど、、、でもほとんどない。作家の心のうちは作家にしかわからないものです・・・といったのは私の尊敬する写真家だったけれど、そう思えば、なにも恐れる必要はないと思う。持ち上がられても、けなされても、同じ「評価」の一種でしかない。

夕方「80歳から写真はじめて今87歳です」というかわいいおばあちゃんに「こういう感性を身につけるにはもう遅いですよねえ」と言われた。すごく活き活きしていて素敵だった。好きなこと楽しいことがあるのは、素敵なことだ。本当に。そして自分が心から喜びを感じることをやり続けていると、いろんな素敵な出会いがある。写真はいつも色んなことを気づかせてくれる。私をいろいろなところへ導いてくれる。私にとってそういうものだ。

すっかり終わった気分になってしまったけど、来週もあります。日月は休みなのでお気をつけて。来週は午後ならいるかもです。シグマさん今頃打ち上げでしょうか。私はなんとなく今夜はひとりでしっぽりしたい気分。いろんな想いをめぐらしてゆっくり眠ります。

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by sudi.s | 2012-10-27 21:38 | 写真展


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