2012年 07月 21日
川北友果 コアガラスとトンボ玉展
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ブログに紹介したくて、撮らせていただいたけど、画角的にDP2でこれを撮るのはかなり無理があったというか、無理でした(笑)。私にとってはパースペクティブの問題というか、引きでは自分の画作りができず、寄ればアングルが全く変わってしまうという部分に苦戦中です。いつか50ミリのDP3(まだ言ってる、笑)が発売されることを待望します。そしてまだちゃんとメリってないので何とも言えないけれど、Merrillにも多大なる期待をしてます!

同郷の知人の作品展に銀座まで。前にもここで一度ご案内したことのあるトンボ玉職人川北友果さん。

イケメン育旦のご主人(ちなみにご主人はこういった家具をつくられる木工家でおられ作家夫妻なのです)と10ヶ月のご子息をつれて、在廊。母になってからの作品ははじめて拝見するので、とても楽しみだった。初日のオープンからすぐに伺ったのに、驚く混みっぷり。決して場所はわかりやすくはないので(すいませんけど、本当です)本当に彼女の作品を見に、買いに来た人が続々と来る。そして驚くのは、飛ぶように売れていくこと。正直こういうものは、こんなに風に売れるものではないと思うのだけれど、さすが売れっ子作家だなあと感心してしまった。

ご本人は飄々とした人で、欲もなく、ただまっすぐにひたむきに作品を作り続けている人。いろいろ苦しいときもあったようだけど、どんどん進化をとげて、日本で五本の指に入る(ときいた)作家になってしまった。いつも「欲しいけど、買えない」という私に「買わんでええ、買わんでええ」という(笑)。小声で。

私は友達だろうが、お世話になった人だろうが、義理で展覧会には基本的に行かないし、行っても一度でいい。でも彼女の展覧会は東京で開催されれば、必ず行く。それほど惹かれるものがある。今回は新しい色使いがとても気になった。品のある渋い色使いのイメージだったので、鮮やかなブルーやグリーンというのはとても新鮮だったけれど、それでも彼女らしさは失われていない。彼女がスランプだったという時の作品には色がない。グレートーンの作品が多い。個人的にはそれはそれでとても好き。それでもやっぱり彼女の個性はそこにあるし、その時代の彼女なんだろうなあと思って感慨深い。

都会にいると感性が磨けるという言い方をする人がいる。それは半分正しくて半分はそうではないと思う。田舎者の私からすると、東京という街は本当に羨ましかった。良質なもの、洗練されたものに触れる機会多いというだけで、アドバンテージがある。だから子供のころは東京からわざわざ三重県の片田舎に嫁いだ母を恨んだくらい。でも今となっては、私は田舎に生まれてよかったなあと思っている。山や海といった自然に囲まれた、空気のよいところで、子供時代を過ごせたというのは、実はとても大きな財産な気がするから。都会に出て行くのは大人になったからでじゅうぶんかと思う。

そして実際東京に長く住んで思うこと。それはいいものに触れたとしても、それを感じる感性がなければ、なにも意味はないということ。都会に住むことが大事なわけではない。彼女の作品を見るたびに、それをいつも思う。環境は人生にも作品にも大きな影響を及ぼすとは思っているけれど、それでもやはり一番大事なものは、自分の中から生まれてくるのだと思う。改めてそう思う。

なんだか久しぶりに故郷に帰りたくなった。

by sudi.s | 2012-07-21 01:54 | SIGMA DP2X


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