2012年 01月 11日
風のビブラート
a0011962_22142872.jpg




休日は、たいてい朝ヨガに行く。

今にも壊れてしまうのではないかと思うくらい古い雑居ビルの中にあるヨガスタジオは外観のイメージに反して、太陽の光の降り注ぐとても贅沢な空間。チャリティでやっているタダ同然のようなそのクラスは意外とスパルタで真冬でも汗だくになるハードさ。

そのスタジオの近くには植物園があって、なんとなくセッションが終わったあとにフラフラと行くようになった。以前もよく通った植物園なのだけれど、行くたびに池の表情が違って意外と飽きない。

池に限らず水辺は好き。眺めるなら海や川がいいけれど、撮るのは池がいい。なんでかわからないけれど。池に近づこう近づこうとしていたら落ちそうになった。危ない危ない。シャッターを切ろうとしたら、いきなり風が吹いて水面が小刻みに揺れた。次の瞬間、風が止んでしまい、また違う表情になった。

こういう瞬間に、だから写真は面白いと思う。絵と決定的に違うところは全てを自分でコントロールできないところであり、それが写真に魅了される理由のひとつでもある。飽きっぽい私がかろうじてまだ飽きていない唯一のことであるのは、同じ場所でもモノでも、そのときによって表情が変わるというところにあるのかもしれない。

写真は空間を切り取っていると思っていたけれど、そういう意味では時間を切り取っていることになるのだろうか。それともどっちもかな。というようなことを山手線の中で考えながら帰った。

by sudi.s | 2012-01-11 22:47 | SIGMA DP2


<< 夜明け前      Breakky >>