2011年 10月 06日
窓際
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天気もすごく良くて暑かったけれど、もう夏のような暑さとはやはり違う。秋は一年の中で最も好きな季節で、憂いを帯びているところも、乾燥し始めた空気もとても好き。

イーストウエストさんから、土曜日には沢山の方が見に来て下さったと伺いました。本当にありがとうございます。特にメールは頂かなかったので、近くにはいたのだけれど、顔を出さずに帰りました。ちょっと後悔。4点なのに1時間もいてくださった方がいたようで、驚きましたけれど、心より御礼申し上げます。vol.1とありますように、ミニ展示はこれからも半年に1度くらいのペースで行う予定でおりますので、お楽しみに。

で、土曜日はどこへ行っていたかというと、会期終了間近の浜口陽三を観に行っていました。この美術館はもう何度も何度も行っているけれど、地下に降りるたび、素敵なスペースで写真が撮りたくなるのと、ここで展覧会をやってみたいという衝動にかられてしまう。

彼の作品は何度みても一向飽きることなく、毎回同じ作品を必ず観ることができるのだけれど、毎回新鮮で溜め息がもれる。この作家を知ったのは、植田正治のお陰。彼とのコラボ展を観に行ったら目的の植田氏よりそのとき初めてみた浜口氏の作品に強く惹かれてしまった。そういう意味では二人展も悪くない。作家との新しい出逢いがあるかもしれない。しかし二人の共通点は未だにわからず(笑)。

黒い背景に浮かび上がるモチーフはどれも身近にあるものばかりなのだけれど、描かれている繊細な光や完璧なコンポジションに何度観ても釘付けになって私は動けない。うむむむむ、なのである。私が本当にうむむむむとなることはそうあることでもないので、私と彼の感性の中にはきっと何かうっすらとでも通じるものがあるはず!と思うのだけれど、私はあのような天才的な才能は残念ながら持ち合わせていない。それでもこういう写真撮りたいなーと毎回思って帰ってくる。

文才もとてもある方で、短いエッセイのようなものはリズム感があって読みごたえがある。淀川長治さんのような温厚そうな風貌からは想像できないほど辛口でびっくりするけれど、どの言葉も確固たるプライドをもってモノを創ってきた人間にしか口にできないであろう意見であり、想いであり、これまたうむむむむと唸らざるを得ない。

by sudi.s | 2011-10-06 22:20 | SIGMA DP2


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