2011年 04月 07日
残響
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昨日の夜は一睡もできなかった。

個展の最終日はいつも泣いてしまうのだけど、それは達成感だったり、多くの方に来てもらえたことへの感動だったりする。けれど、昨日のそれは少し違った。15時と同時に一気に現実に戻されたような、何かで身体が引き裂かれるようなそんな痛みに涙が出そうで必死でこらえた。私が6日間大切にした空間はあっという間に壊されてしまい、それは10分とかからなかった。次の名古屋へ向かう作品たちが運ばれてしまうと喪失感というか、大事な子供を連れ去られてしまった気分になった。こういう感情はちょっと想定外だったように思う。

想定外といえば、来場者数も反応も想像を遥かに超えたものだった。初めて知ってくれた方々が大絶賛してくれたことも、モップのDMを欲しいと言ってくれる人が多かったことも、友人の方や同僚の方を連れてもう一度来てくれる人がいたことも、全てが予想外だった。一度来てくれて、感想を書いた手紙を書いてもう一度来てくれた方が3名いらっしゃって、それも感激だった。素直に嬉しい。本当に。心の底から、やってよかったと思えた個展だった。プリントも数点売れて、それは一部義援金にしますっ!

それに今回は本当に沢山の人と話をすることができたことが何より嬉しかった。そのために私は6日間朝から晩まで在廊し、休憩も全く取らず居続けたのであって(一日だけ取っちゃって後悔したけど)、リアルタイムで反応を見たかったし、感想も聞きたかった。皆さんとても真剣に一生懸命感じたことを伝えようとしてくださって、言葉にうまくできなくても、気持ちがとても伝わってきたので大丈夫です。私にはちゃんと伝わっています。ありがとう。

迷い続けた4年間だったけれど、自分が信じてきたことは間違っていなかったのかもしれないと思うことができた。それが何よりの収穫だったと思う。とても勇気をもらったし、皆さんからの言葉は自信にも繋がった。でも写真に向かうときは、全てを忘れて向かいたいとも思う。そうでないと、自分の写真は撮れないと思うから。私は誰かのために、誰かの期待に応えるために写真を撮っているわけではなく、自分のためだということをいつも忘れたくないーそう思います。

最後に一言。今まで真面目に正直に生きてきてよかったと今回本当にそう思いました(笑)。それは唯一人に恥じずに言えることです。正直者は馬鹿をみるなんて、嘘です。

余韻に浸るのも今日まで。明日から社会復帰せねば!


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疲れが顔に出ていますが、幸せな6日間でした。在廊中は真冬のように寒い日も多くて、毎日ケープが大活躍でした。sudilカラー、パープルのケープは今回パネルを作成してくれた走るアーティストあべちゃんの手作りです。あと「いい香りがするので何(の香水)をつけているのかブログに書いておいてください」というメッセージがありましたので、お答えします。私は香水は一切つけません。人工的な香りが好きではないので、アロマのエッセンシャルオイルをティシューなどに垂らして服の中に忍ばせています。ちなみに会期中はローズウッドでした。プチグレインも大好きです。

by sudi.s | 2011-04-07 12:52 | 写真展


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